株式会社クルーバー ZERO TO ONE事業部でCrooooberをはじめとしたWebサイトの開発・運用をしています、加藤(2020年度 新卒入社)と申します。
今回の記事では、弊社の制度である20%ルールについて、私がどのように活用しているのかを紹介したいと思います。
はじめに
弊社では2021年度下期から20%ルールを導入し、多くのメンバーがこの制度を利用しています。
20%ルールとは?
「主な業務とは別に20%の時間を自主的なプロジェクトに充てるべし」というルールのことです。
個々のスキルアップを目指し、最終的に組織全体の底力を上げることを目的としています。Googleが導入していた制度として有名ですね。
対象者
弊社の社員(1年目の新卒を除く)
具体的に
まず自分自身で伸ばしたい部分に対してテーマを決め、学習を進めます。
弊社では、基本情報技術者試験・要件定義/設計・インフラの勉強など人によってテーマが様々です。
20%ルールなので、時間は週当たり8時間割り当てられます。「毎日2時間 」や「金曜日のみ8時間」など実施タイミングは個人の自由です。
また、毎週火曜日にはアウトプットの時間を設けており、自分の発表が出来たり、他メンバーの実施項目について学ぶことが出来ます。
私のテーマについて
私の選択したテーマは「インフラ」です。
ZERO TO ONEが開発に携わっているプロダクトの多くは、リリース作業が自動化されており、画面操作だけでソースコードを本番環境にデプロイすることが可能です。
これにより、メンバー全員が簡単かつ安全にリリース作業可能になりました....が、自動化された部分において学ぶ機会が減ったとも言えます。主にインフラ系です。
それらの知識なしに開発が進められるのは素晴らしいことです。しかし、大きな機能を実装する際にインフラの観点から工夫したり、システムに障害が発生した場合の解決においてはまだまだ必要な知識とも言えるでしょう。
同時に「システムにおける全てのライフサイクルを触れるようになりたい」と考えている私にとって、早く身につけたい知識の一つでもありました。
(もともと自作PCや自宅サーバーをイジるのが趣味でしたが、個人の趣味レベルでは業務に活かすことが難しいこともあり、行き詰まっていたところでした)
上記のような理由からインフラというテーマを選択しました。
こういった挑戦にはチェックポイントが必要不可欠ですので、私は「社内インフラの神」になるという第一チェックポイントを掲げて、学習をスタートしました。
どう進めたか?
とはいえ現状、AWS関連サービスに関する知識がほぼ無く、マニュアルに従って確認作業をする程度のことしか出来ていない状況です。
まずは書籍やオンラインセミナーによるインプットと、インフラ担当のメンバーから一部作業を引き継ぐというアウトプットに専念しました。
最初の課題
そのようにして2ヶ月ほどインフラについて学習を進めていたところ、弊社は東証上場という節目を迎えることになりました。
それに伴い、企業サイトのリニューアルをするという案件が生まれました。
本来であれば経験豊富なシニアエンジニアに任される案件でしたが、20%の学習状況も踏まえて、ほぼ全面的に私が担当することになりました。
この機会でやったこと
- Dockerコンテナ作成
- Route53におけるルーティング設定
- Cloudfront CDNの設定
- Codebuild CI/CDの構築
2021年12月16日に最初のリリースを行ない、サイトのリニューアルが完了しました。
こちらのサイトが成果物になります。
通常の案件ではありますが、20%で得た知見を一つの形として完遂したことが自信に繋がりました。一般的に見ればただの企業Webサイトですが、私にとって1からやりきった初めてのプロジェクトですので、非常に印象に残っています。
今後の20%ルールについて
今回行なったことはAWSに特化している上に浅い領域です。クラウドネイティブな時代になっては来ていますが、どのサービスでも通用するであろう、より低いレイヤの知識も身につけていきたい所存です。
また、自分だけの知識とせず、いつか社内で勉強会を開くような形でチームの共有知にしていきたいですね!
最後に
今回は私の20%ルールについての紹介でした。
今後、他のメンバーの取り組みもこのブログで発表していきます。
ZERO TO ONEでは、システム開発を一緒に楽めるメンバーを大募集しています!