Railsエンジニア互助会

技術顧問の五十嵐(igaiga)です。今日はクルーバー社内で開催している 「Railsエンジニア互助会」 についての話です。

クルーバーでは複数のサービスを開発するため、複数のチームに分かれて開発しています。複数チームごとに分かれていることは対象ドメインごとに開発するのには有利ですが、一方でRailsRubyなどの技術知識はチームを横断して情報交換した方がメリットがあります。

そこで週1回30分、各チームからエンジニア有志が集まって「Railsエンジニア互助会」を開催してみることにしました。たとえば次のようなことを話しています。

 

  • 日々の開発で疑問に思ったことを質問して議論
  • ライブラリのアップデート情報、またそのときに踏んだ問題点の共有
  • 最近の勉強回やカンファレンスで講演された話の共有

 

実際に話した例を1つ紹介します。参加している同僚から「なぜかこのリポジトリでだけこのコードが動かないのですけど……」と相談されました。簡略化すると次のようなコードでした。

 

def method(*args, **kwargs, &block)
  # ...
end

 

私がたまたまキーワード引数仕様変更の話を調べたばかりだったので「Ruby2.7で導入された記法 **kwargs をRuby2.6でつかっているのではないか」と仮説を立て、結果的にそれが当たりでした。最近Rubyを始めた人がこの仮説に気づくのは難しいですし、気づくためにはこの問題とは関係ないことも調べる必要があり、時間がかかりそうな問題です。このように、「知っている人に聞けばすぐわかること」を解決するときに互助会はたいへん便利です。

 

ここでのキーワード引数仕様変更の話は、私の記事「Ruby3.0キーワード引数仕様変更に伴う書き換えをしたので調べたことのまとめにまとめていますので興味がある方は読んでみてください。

igarashikuniaki.net

 

そのほかにも徳丸先生の記事「2022年1月においてCSRF未対策のサイトはどの条件で被害を受けるか | 徳丸浩の日記」を読んで自分たちのコードベースでのCookieに関する内容を議論したり、Dockerをつかって構築している開発環境を改良してもっと便利に開発できるようにならないかを議論したりしました。誰かが何かを説明するというよりは、みんなで議論をしながら問題を解決したり理解を深めたりしています。

 

この互助会を始めるにあたり、ピクシブさんの互助会の仕組みを参考にさせていただいてます。 

ピクシブフロントエンド互助会の取り組み - pixiv inside

同じような進化をしていくのか、独自の文化が生まれていくのか、私も楽しみながら運営していこうと思います。

 

クルーバーでは一緒に開発するメンバーを大募集しています!

採用情報 | 株式会社クルーバー ZERO TO ONE事業部